- 86って難しそうだけどどんな話？
- 主要キャラと世界観を簡単に知りたいな
- アニメか小説見るか迷ってる…
スクウェア・エニックスから出版されている漫画「86―エイティシックス―」のあらすじを簡単に知りたい、という方へ。この作品が一体どんなストーリーなのか、難解な設定は抜きにして分かりやすくご紹介します。人種差別が存在する独特な世界観、主人公シンとレーナ、そして彼らが戦う「レギオン」や「ジャガーノート」といった主要な要素について、初めて触れる方でもすんなり理解できるよう丁寧に解説しています。戦争や差別といった重いテーマも含まれますが、まずは簡単な内容で作品の魅力を感じ取っていただけるでしょう。この記事を読めば、「86」の物語の基本がまるわかりになりますよ。安心して読み進めてください。
- 「86―エイティシックス―」は、安里アサト先生のライトノベルが原作のSFアクション作品です。アニメや漫画など様々なメディアでも展開されています。
- 物語の舞台は、人種差別がひどく行われているサンマグノリア共和国です。共和国の外に追いやられたエイティシックスと呼ばれる人々が、危険な戦場での戦いを強いられています。
- 共和国の敵は自律無人兵器レギオンですが、共和国が投入したジャガーノートという兵器は、実際にはエイティシックスが搭乗する有人機でした。
- 物語の中心では、エイティシックスの少年シンと共和国の管制官レーナが、壁を隔てながら交流し、過酷な世界の真実や、差別、生と死といった深いテーマが描かれます。
「86―エイティシックス―」のあらすじを簡単にご紹介！
「86―エイティシックス―」は、無人機同士の戦いを描くと思われていた近未来を舞台にしたSFアクション作品です。しかしその実態は、共和国が隠蔽した過酷な現実が隠されています。
物語の始まりは、自由と平等を謳うサンマグノリア共和国。しかし、その安寧は巨大な壁の内側だけで保たれていました。壁の外側では、人として扱われない少年少女たちが絶望的な戦いを続けているのです。
『86―エイティシックス―』ってどんな作品？
「86―エイティシックス―」は、日本のライトノベルから生まれた人気の物語シリーズです。安里アサト先生が書いた小説が原作で、しらび先生の美しいイラストと、I-IV先生によるメカニックデザインが魅力的な作品です。電撃文庫というレーベルから出版されています。
加えて、この物語はアニメ化もされており、テレビ放送されました。アニメーションスタジオA-1 Picturesが制作し、迫力のある映像と音楽で物語が描かれました。アニメを見たことをきっかけに「86」を知った方も非常に多いでしょう。
そして、漫画化や、元の設定から少し変えたスピンオフ作品もたくさん作られています。プラモデルなどの関連商品も販売されており、様々な形で多くの人に親しまれている作品です。遠い未来の世界を舞台にしたSF作品になります。
物語の舞台は差別が存在する共和国
この物語の主な舞台となるのは、サンマグノリア共和国という国です。共和国は、国民に対して自由と平等を大切にしている素晴らしい国だと伝えていました。国の周りには巨大な壁が築かれており、壁の内側は安全で平和な場所のように見えます。
しかしながら、共和国の本当の姿は全く異なります。この国には、白系種という人種が多く住んでいました。白系種の人たちは、白系種以外の民族の人々を人間として認めず、ひどく差別していたのです。これらの差別される人々は「エイティシックス」と呼ばれています。
エイティシックスの人々は、共和国の安全な壁の外側に作られた特別な場所、強制収容所に送られてしまいます。この場所は「第86区」と呼ばれていました。第86区は非常に危険な戦場のすぐそばで、エイティシックスは家畜のように扱われ、人間らしい生活は許されていませんでした。
例として、エイティシックスには共和国の市民としての権利が全くありませんでした。最低限の食べ物や医療設備しか与えられず、劣悪な環境での生活を強いられていたのです。このようなひどい差別が、物語の根幹にある大きな問題となっています。
無人機「レギオン」と有人機「ジャガーノート」の戦い
共和国の敵は、「レギオン」と呼ばれる、隣国が開発した自律無人兵器です。レギオンは人間の兵士がいなくても自分で考えて動き、攻撃することができます。非常に強力で恐ろしい機械の軍隊として、共和国に激しく攻め込んできました。その圧倒的な力は共和国を追い詰めます。
共和国はこれに対抗するため、「ジャガーノート」という兵器を投入しました。共和国政府は、ジャガーノートもレギオンと同じように無人機であり、共和国の兵士が血を流さずに戦える「綺麗な戦争」だと国民に説明し、宣伝していました。
しかし、その宣伝とは裏腹に、ジャガーノートの真実は全く異なります。ジャガーノートは完全な無人機ではありませんでした。実際には、第86区に送られたエイティシックスと呼ばれる人々が搭乗し、操縦する「有人搭乗式無人機」だったのです。
対照的に、共和国の白系種の兵士は、安全な大要塞壁群の内側にある基地から、パラレイドという特別な技術を使ってエイティシックスの乗るジャガーノートを遠隔で指揮していました。エイティシックスだけが危険な最前線に送り出され、無人機と偽られた有人機で命をかけて戦わされる、不公平な戦いでした。
「86―エイティシックス―」のあらすじを簡単に！登場人物と共に解説！
この物語の中心にいるのは、最前線で戦うエイティシックスの少年シンと、共和国の管制官である少女レーナです。立場が全く違う二人が、遠隔通信を通してどのように関わっていくのかが描かれます。
彼らが直面するのは、敵である自律無人兵器「レギオン」との戦いだけではありません。共和国の人種差別や、戦場で散っていく仲間たちの生と死といった、深く重いテーマが作品全体を通して問いかけられるでしょう。
エイティシックスの少年シン・エイ・ノウゼンの過酷な日常
物語の主人公の一人、シンエイ・ノウゼンはエイティシックスの少年です。彼は共和国の安全な壁の外、危険な第86区で育ちました。毎日「レギオン」という敵と戦い、いつ死ぬか分からない過酷な生活を送っています。
シンは「死神」という恐ろしいニックネームで呼ばれています。これは彼が多くの戦場を生き延びてきたこと、そして戦死した人々の声を聞くことができる特殊な能力を持っていることから付けられました。この能力は彼を苦しめる反面、戦いにも役立つことがあります。
シンの「死神」という名前には、もう一つの意味があります。彼は戦場で亡くなった仲間たちの機体の一部を集め、自分の機体に付けていました。これは、彼らが忘れ去られないように、そして魂を故郷に連れ帰るためです。
さらに、シンはエイティシックスの部隊である「スピアヘッド戦隊」の隊長を務めていました。厳しい戦場で、若いエイティシックスたちを率いるリーダーとしての役割も担っていたのです。
エリート管制官ヴラディレーナ・ミリーゼが知る真実
もう一人の主人公は、ヴラディレーナ・ミリーゼという少女です。レーナは共和国の白系種の生まれで、若くして軍のエリート管制官になりました。安全な壁の内側で、エイティシックスの部隊を遠隔で指揮するのが仕事でした。
レーナは共和国の差別政策に疑問を持っており、エイティシックスを人間として扱うべきだと考えていました。しかし、壁の内側の情報は限られており、第86区で実際に何が起きているのか、本当の厳しさを知ることはできませんでした。
彼女はシンが隊長を務めるスピアヘッド戦隊の管制を担当することになります。パラレイドという技術を使って、遠く離れたシンたちと声を通して繋がります。これにより、レーナは共和国が隠し続けてきた第86区の恐ろしい真実を知ることになるのです。
その真実は、これまで信じていた共和国の姿を大きく覆しました。エイティシックスの置かれた過酷な状況や彼らの感情に触れることで、レーナの考え方や行動は大きく変わっていきます。
壁を隔てた二人の出会いと変化
シンとレーナは、共和国の巨大な壁によって完全に隔てられています。物理的な距離はありますが、パラレイドという知覚同調技術を使って、お互いの声や感情を遠隔で共有することで繋がっているのです。
レーナはパラレイドを通して、シンたちエイティシックスの過酷な戦場の現実を直接知ることになります。共和国の嘘とは全く違う、死と隣り合わせの生々しい体験は、彼女の理想だけでは通用しないことを強く教えるでしょう。
加えて、シンたちエイティシックスにとっても、レーナとの繋がりは重要です。人として扱われない世界で、自分たちを人間として見ようとするレーナの存在は、彼らに希望や、忘れかけていた人間性を取り戻すきっかけを与えます。
二人の交流は、お互いの孤独を癒やし、それぞれに変化をもたらします。シンはレーナの優しさに触れ、レーナはシンの現実的な強さを知ることで成長していきます。物理的な壁は隔てていますが、心の壁は少しずつ低くなっていく物語です。
スピアヘッド戦隊の仲間たち
シンが隊長を務める部隊は「スピアヘッド戦隊」と呼ばれています。この部隊は、他の戦区で生き残ってきた実力のあるエイティシックスたちが集められた、特別な精鋭部隊です。最も危険な東部戦線の第一戦区で戦うことが多かったです。
スピアヘッド戦隊のメンバーは、過酷な戦場を共に生き抜く家族のような強い絆で結ばれています。ライデン、セオ、アンジュ、クレナといったシンにとってかけがえのない大切な仲間たちがいました。彼らはお互いを支え合いながら日々を過ごしています。
加えて、スピアヘッド戦隊には「ファイド」と呼ばれる、シンに付き従う支援用の機械もいました。ファイドは単なる作業機械ではなく、まるで生きているかのようにエイティシックスたちの行動を理解し、戦場で物資回収などを通して彼らを支えてくれる存在でした。
この戦隊では、仲間がいつ死ぬか分かりません。シンの能力で亡くなった仲間の声を聞くこともありましたが、生き残ったエイティシックスたちは、死んでいった仲間たちの分まで生き、戦おうと強い決意を固めていました。
人間ではない存在「レギオン」の正体
共和国の敵である「レギオン」は、自律無人兵器として共和国に攻めてきました。人間が操縦することなく、自分で考えて動く機械の軍隊です。その数も多く、偵察型や戦車型など様々な種類があり、共和国にとって大きな脅威でした。
しかし、レギオンには恐ろしい秘密があります。実は、レギオンの一部は、死んだ人間の脳を組み込んで動いているのです。「黒羊」と呼ばれるレギオンがその一例です。これは、機械の寿命を乗り越えるためだと言われています。
さらに、生きたまま、あるいは死んですぐの脳を取り込んだ「羊飼い」と呼ばれる指揮官機も存在します。彼らは人間だった頃の意思や記憶を持ち、他のレギオンを指揮することが可能でした。後に「牧羊犬」という改良型も現れます。
例として、シンの特殊な能力は、この人間の脳を持つレギオンの声を聞き取ることができました。人間ではないはずの敵から聞こえる、かつて人間だった者の声。これは作品を通して描かれる重要な要素の一つでしょう。
作品のテーマは「差別」と「生と死」
「86―エイティシックス―」という作品で最も重要なテーマの一つは「差別」です。サンマグノリア共和国の白系種が、エイティシックスと呼ばれる有色種の人々を人間として扱わないという、ひどい差別が物語の大きな軸となっています。
この差別によって、エイティシックスは第86区という危険な場所で戦わされ、市民としての権利を全て奪われています。共和国の人々は壁の内側で安全に暮らしながら、壁の外で苦しむエイティシックスに目を向けようとしません。
加えて、「生と死」というテーマも深く描かれています。エイティシックスはいつ死ぬか分からない戦場で毎日を生きています。仲間の死は日常であり、シンは死者の声を聞くという能力で、それを常に感じています。
戦場で生き残ることの意味、そして死んでいった仲間の思いをどう引き継ぐのか。レギオンが人間の脳を使うという設定も、「死」が終わりではないこと、そして生者が死者とどう向き合うかという問いかけになっています。
「86―エイティシックス―」のあらすじを簡単に！次の一歩へ！
簡単なあらすじを知って、「86―エイティシックス―」の世界に興味を持っていただけたでしょうか。この素晴らしい物語を実際に体験する方法は、アニメや原作小説などいくつかあります。
それぞれで描かれ方や雰囲気が少し異なる場合もありますので、気になるメディアでぜひ触れてみてください。さらに詳しい情報や違いについては、この後でご案内いたします。
アニメや小説で続きを楽しむには
「86―エイティシックス―」の物語をもっと深く知りたいと思ったら、主に二つの方法で楽しむことができます。一つはアニメを見ることで、もう一つは原作であるライトノベルを読むことです。どちらから始めても物語の世界に触れることができるでしょう。
アニメ版は、作品の迫力ある戦闘シーンやキャラクターの感情が、動きと声、音楽によって鮮やかに描かれています。テレビで放送されましたし、DMM TVなど、多くの動画配信サイトでも見ることができます。手軽に「86」の世界に入り込める方法と言えます。
一方、原作のライトノベルは、アニメよりもさらに詳細な設定や、キャラクターたちの内面、細かい心理描写が丁寧に書かれています。文章で想像しながら物語の世界にじっくり浸りたい方におすすめです。書店や電子書籍で購入できます。
加えて、漫画版や、舞台を変えたスピンオフ作品も出ていますので、興味があれば手に取ってみてください。小説、アニメ、漫画と、それぞれ違った面白さがあるかもしれません。あなたの好きな形で作品を楽しんでください。
他のあらすじと違いを知りたいなら
世の中には様々な作品のあらすじがありますが、この記事の目的は「86―エイティシックス―」のあらすじを「簡単」に伝えることでした。特に、初めて作品に触れる方や、作品の基本だけを素早く知りたい方向けに作られています。
そのため、作品の導入部分であるサンマグノリア共和国とエイティシックス、そしてレギオンとの戦いという核となるストーリーを中心に解説しました。細かい設定や物語の先の衝撃的な展開、深いネタバレなどは、ここではあえて含めていません。
他の場所で見かけるあらすじには、作品の核心に触れるネタバレが含まれていたり、より詳細な世界設定や多くの登場人物について触れていたりするものがあるでしょう。この記事のあらすじは、それらと比べると、あくまで作品世界への「入口」としての情報に絞っています。
分かりやすい例として、専門用語を避けたり、複雑な人間関係の全てに触れないようにしたりしています。作品の雰囲気や、物語の始まりをシンプルに掴んで、「面白そうかな？」と感じてもらうことを一番に考えて構成しました。
原作小説とアニメの情報をチェック
「86―エイティシックス―」をもっと詳しく知りたい場合や、原作小説とアニメ版で描かれ方がどう違うのかなどが気になることもありますね。そんな時は、公式の情報源を確認するのが一番確実で安心できる方法です。
原作のライトノベルに関する情報は、KADOKAWAの電撃文庫公式サイトなどで確認できます。現在刊行されている巻数や、各巻のより詳しいあらすじ、そして試し読みができる場合もあるでしょう。まず小説から物語はスタートしています。
アニメ版の情報は、アニメ公式サイトや、アニプレックスなどの制作に関わる会社のサイトで手に入ります。放送情報や、最新の配信状況、キャラクターやメカニックの詳細な設定資料なども見られるかもしれません。アニメは小説の物語を迫力ある映像として見せてくれるものです。
なお、アニメと原作小説では、物語のどこまでが描かれているかや、表現の仕方、物語の進むスピードが違ったりします。どちらも「86」を楽しむ素晴らしい方法ですので、両方を比べてみるのも面白いでしょう。気になる方からチェックしてみてください。
「86―エイティシックス―」のあらすじを簡単に！まとめ
「86―エイティシックス―」の簡単なあらすじをご紹介しました。この作品は、ひどい差別が存在するサンマグノリア共和国を舞台に、無人機と偽られながら有人機「ジャガーノート」に乗って戦うエイティシックスの少年少女たちの過酷な物語です。主人公シンとレーナの壁を越えた交流を通して、世界の不条理や深いテーマが描かれます。
【要点まとめ】
– ライトノベルが原作で、アニメや漫画など様々なメディアで展開されている作品だ
– 物語の主な舞台は、ひどい人種差別が存在するサンマグノリア共和国だ
– 差別された人々はエイティシックスと呼ばれ、壁の外の危険な第86区に送られる
– 敵は自律無人兵器レギオンで、共和国は有人機ジャガーノートで対抗している
– エイティシックスの少年シンは戦場の最前線に立ち、「死神」と呼ばれる能力を持つ
– 共和国のエリート管制官レーナは差別を嫌い、パラレイドという技術でシンと繋がる
– 壁を隔てたシンとレーナの交流が、互いに大きな変化をもたらす物語だ
– レギオンの一部は死んだ人間の脳を使い動いており、黒羊や羊飼いと呼ばれている
– 差別、そして生と死といった重く深いテーマが作品全体を通して描かれている
– 簡単なあらすじを知って興味を持ったら、アニメや小説で続きを楽しめる
この記事を通して、「86―エイティシックス―」の簡単なあらすじを理解していただけたでしょうか。これをきっかけに、シンやレーナ、そしてエイティシックスたちの心を揺さぶる物語に、ぜひ触れてみてください。きっと、心に残る素晴らしい体験ができるはずですよ。
最後まで読んでくれて、ありがとうございます。
他の記事も読んでくれると、うれしいです。
